大学受験体験記② 慶應義塾大学理工学部編

慶應義塾大学理工学部

はじめに

みなさんこんにちは!いと(@StudyRoad)です。

今回は私が現在通っている早稲田大学のライバル?である慶應義塾大学の受験に関する経験談を書いて行きたいと思います。

慶應義塾大学は早稲田大学と並んで、東大、京大などの難関大を受験する人の滑り止めに利用されることが1番多い大学だと思いますので、ぜひ僕の体験を追体験してください。

早稲田大学先進理工学部生

慶應義塾大学受験の基本情報

大まかな基本情報を表にまとめました。詳しい情報は大学HPをご覧ください。
慶應義塾大学の受験基本情報(2018年度)
受験者数約4万5千人
受験会場日吉キャンパス、三田キャンパス
偏差値65〜83

いきなり、日吉キャンパスとか三田キャンパスとか言われても地方在住の人はわからないと思いますので、最寄り駅も載せておきますね。

会場最寄駅(徒歩圏内)
日吉キャンパス都営三田線三田駅、都営大江戸線赤羽橋駅、JR田町駅
三田キャンパス東急日吉駅

日吉キャンパスは神奈川と東京の境界付近、三田キャンパスは東京の真ん中で、目の前の大通りからは東京タワーが見えます!各自、自宅から受験会場までにかかる時間を調べておくと良いと思います。

↓三田キャンパス↓

慶應義塾大学三田キャンパス

↓日吉キャンパス↓

慶應義塾大学日吉キャンパス

わかりにくい理工学部

慶應の理工学部を受験する人なら1度は困惑すると思いますが、理工学部受験では学科を選択せずに、5つある学門から自分にあった門に挑むことになります。ここで門と、入学した後(2年進級時)に選択できる学科についてまとめておきます。

学門1 →物理情報工(50%)、物理(20%)、電子工(20%)、機械工(10%)
学門2 →管理工(50%)、数理科学(35%)、情報工(15%)
学門3 →応用化学(55%)、化学(20%)、生命情報(15%)、物理情報工(10%)
学門4 →機械工(50%)、システムデザイン工(30%)、応用化学(10%)、管理工(10%)
学門5 →情報工(35%)、電子工(30%)、システムデザイン工(25%)、生命情報(10%)

追記:学門と学科の複雑な関係がスッキリわかる扇子形グラフを作成しました。↓これです。

慶應受験生必見!慶應理工学部の学門・学科をグラフで徹底解説
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受験生が気になる偏差値は

学門165.0
学門262.5
学門365.0
学門465.0
学門565.0

こんな感じで、数学系の学門2が少し低くなっていますね。

私の受験対策と科目別対策

私の慶應の対策としては、10月頃からたまに英語の長文の部分には取り組んでいて、最終的には全教科5年分の過去問に取り組みました。理科に関してはそこまで難問、奇問が出る訳ではないので、冬ごろにはそこそこ解けると思います。

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英語(理系)

慶応の英語は90分大問6つであり。

大問項目解答形式
1長文読解マーク
2長文読解マーク
3会話文マーク
4発音・アクセントマーク
5文法・語彙記述
6文法・語彙記述

文は多少語句は難しいですが、マーク式の問題で難しすぎるわけではないので、センター対策として時間制限を設けて、早い段階で1度といてみると良いかもしれません。私立大学にしては珍しく発音・アクセント問題も出題されるので、心配な人は対策しておくと良いと思いますが、滑り止めとして受ける人はあまり時間もないと思うので、あんまり気にしなくてもいいかも。。

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数学

慶應の数学は、120分大問5つであり、これまた珍しく、マーク式と記述式の混合です。問題の難易度としても標準〜難といったところで、どの大学でも言えますが、特に問題の取捨選択が大切になってきます。特に数Ⅲの微積の問題が頻出であり、計算量が異常なまでに多い年もしばしば見られます。形式に慣れるために、過去問には5年分くらい取り組んでおくのがオススメです。

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理科(物理、化学)

理科は2科目合わせて120分で、それぞれに大問が3つあります。基本的には空欄補充の問題です。

理科の難易度としては1つの大問に難易度易〜難までの問題が詰まっている感じで、ある程度まではいけても完答は難しいかもしれません。ですので、全体的に7割程度の点を奪って逃げるのが正解かもしれません。しかし、問題によっては全問取れるような問題もあるので、慶應理系受験の得点源(勝負所)となる科目でもあると思います。

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受験前日に関するアドバイス

私からみなさんにアドバイスしたいことは2つあります。受験はまだ先かもしれませんが、とても大切なことなので頭に入れておくことをお勧めします。(これらはどの大学を受験するときにも当てはまる事なので、他の受験体験記にも書いてあります。見たことあるという方は、飛ばして読んでもらえると幸いですm(._.)m)

1.前日に絶対下見に行く。
2.寝られない時の対策をしておく。

まず1に関してですが、受験前日の受験会場の下見をする事で当日余計な心配をする事なく試験に集中でいるようになります。

下見というと会場をちらっとみれば良いような気がするかもしれませんが、それではほとんど効果がありません。

下見をする目的は家(ホテル)から試験を行う教室までの自分が通る道を確認する事です。

ですので、自転車で行く人は駐輪場、車で送ってもらう人はどこで降りるのか、電車で行く人は駅のどの出口で出るべきなのかなどを確認すると良いと思います。(田舎に住んでいる人向けの話になりますが、東京などの都会の地下鉄の駅の出口は無数に?あり、都会初心者には迷路にしか見えません。)

次に2に関してですが、試験の前日というのは想像しているよりも遥かに緊張し、意外と寝られないものです。

そのため、寝るための方法を自分で編み出しておくことが大切になります。

そうしないと、寝られない→睡眠不足で頭が回らないかも→あ〜早く寝なきゃ!→でも寝られない(以後無限ループ)このような悪循環に陥ります。

だからこそ自分なりの対策を練っておきましょう。(私の場合は、最低でも寝ていなきゃいない時間の2時間前には布団に入ったり、大量に持ち込んだホットアイマスクを使ったりしてました。)

1はどこのサイトでも言っていることですが、意外と2に関してはあまり言及されていないので注意!!

慶應受験体験記

本番前日

理科大の時と同様に前日には会場近くのホテルに到着し、無事下見まで終えた私は自分が理科大の時よりもはるかに緊張していることに気づきます。

その理由としては、その時点ではまだ理科大の合否がわかっていなかったことと、どうしても『慶應義塾大学』というインパクト抜群の名前にビビっていたんだと思います(田舎者)。

自分が明日ここに受験するんだということもあまり実感できていませんでした。こんな感じであまり前日は勉強にも集中できず、布団に入った2時間後くらいに何とか眠りにつきました。

眠れない慶應受験生

(宿泊したホテルはこちらの記事で紹介しています。)

本番前の朝

確か、慶應の1教科目の開始時間は10:30ごろだったと思います。

今回は緊張で5、6時間程度寝た後、7:00に目覚め、少し寝不足を感じていました。

眠い目をこすりながら、風呂に入った後、ホテルの朝食を取り、受験会場の日吉キャンパスに向かいました。

途中乗り換えで、武蔵小杉を通ったときに見た大量のサラリーマンと学生に圧倒されながらも、何とか日吉駅に到着しました。

理科大の時よりも駅が小さいこともあってか、受験生の密度がハンパなく、校舎の前の通りでは各予備校がチラシとティッシュ配りをしていました。

ここで私の緊張はピークに達しました。

慶應入試当日の朝

第1科目:理科(物理・化学) 〜チオ硫酸に泣いた〜

心臓をドキドキさせながら教室に到着し、1教科目の理科の問題を解いて時間をつぶしました。

前述した通り、慶應の理系は特に理科が勝負だと思っていたので、何とか気持ちを落ち着かせ、集中力を高めて、試験に望みました。

結果はまあまあ。化学でチオ硫酸の酸化還元の問題で半反応式の暗記が必要なところがあり、「そんなとこ出すなよ!」と思いながらも、緊張は少なくなり、昼食を買いに行きました。(コンビニが若干遠いので皆さんは事前に買っておくことをお勧めします。)

⇦これが出てこなかった。。。

第2科目:数学 〜問題の見極め〜

ファミマの微妙なチャーハンを食べてから、次の数学の勉強を始めました。数学は問題の見極めが大切なので、それを自分に何度も言い聞かせて試験を始めました。

結果としては、ベクトルで少しつまずきはしたものの、ギリギリ許容範囲には収めることができたと思います。

 

第3科目:英語 〜得意な英語では…〜

ここまで大きなミスはなかったのですが、最後の英語では確実に合格点が必要、ということを考えると少し緊張が蘇って来ました。

しかし、割と慶應の英語には自信あったのでポジティブに最後の試験に臨めました。

結果的に英語は「なかなか良くできたかな?」という満足感を得ることができましたが、もう眠気と、遠征による心身の疲れで頭がフラフラになって、その後のことはあまり記憶にはありません。。。

頭がフラフラの人

おまけ:カレーの話

何とか正気に戻れたのは、武蔵小杉のカレー屋さんで夜ご飯を食べた時でした。疲れのせいなのか、野菜が多めでものすごく美味しかった記憶があるので、武蔵小杉に訪れた時には、ぜひ寄ってみてください!写真と店の名前を載せておきますね。

店名:キャンプエクスプレスHPはこちら

慶應受験キャンプエクスプレスカレー

ということで最後に、慶應受験で一番記憶に残ったのは「カレーの美味しさ」でした。

 

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