はじめに
みなさんこんにちは!”いと”です!
今回は話題の「N中等部」に関する記事です。
「普通の中学校との違い」や「どのような教育が行われるのか」など気になる情報をまとめ、さらに私の個人的な意見も述べていこうと思うので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います!
N中等部の基本情報
まずは「N中等部」ってなに?という方向けに基本情報をまとめておきます。詳しい方はもうご存知の情報が多いかと思いますが、もう一度確認してみてください!
N中等部の目的
1番の大きな目標は不登校になってしまった中学生が通い、学べる場を作ることのようです。
文科省の調べによると、平成28年度の不登校の中学生は約10万人にも登り、不登校にはなっていなくとも既存の学校に不満や違和感を覚えている中学生の数は20万人を越えると推測されています。
これまで、不登校の中学生が行く場所はほとんどの場合「フリースクール」と呼ばれる民間の社会復帰施設でしたが、この「フリースクール」と「N中等部」はどこが違うのか。それについてはまた下で詳しく述べたいと思います。
N高校との関係
2016年4月に「ネットの高校」として設立された「N高校」をご存知の方は多いと思います。実は、このN高校と今回紹介している「N中等部」は同じ学校法人「角川ドワンゴ学園」が企画・設立したものです。
このN高校は2018年7月時点での生徒数が6784人、学校に対する満足度は約80%と好評を得ています。
この好評によって「N中等部」が設立されることとなったわけですが、大きな違いとしては正確には「N中等部」は国に認められた中学校ではありません。
そのため、普通の中学校には在籍しながら通うことになりそうです。
しかし、そうなると学校の先生はどう思うのでしょう。少なくとも素直に「よし!N中等部に行ってみろ!!」とはならなそうですが、、、
また、通わない元の中学校に学費は払わなければならないのでしょうか?
まだまだ疑問は多いですね。
N中等部の特徴
ここではより詳しい「N中等部」の特徴をまとめていきたいと思います。
通学制?or通信制?
先述した「N高校」は通信制と通学制どちらの形態も取れることで全国の高校生が学ぶ場を提供してきました。「N中等部」はどうなのでしょうか?
結果から言うと「N中等部」は通学制です。
キャンパスはどこ?
そして、キャンパスは新宿代々木付近に開設されるそうです。
ですので、地方の不登校に悩む中学生をすぐに助けることには繋がりにくそうです。
しかし、「N高校」の好評からの比較的早い段階での「N中等部」設立を考えると、1,2年後には地方都市でも開設されるのではないかと個人的には思います。
通学制の不安要素
「N中等部」では、週1,3,5回の通学コースを設定するようです。
私はこの通学制に一つだけ不安があります。それは、
「N中等部」には各中学校で不登校になってしまった人たちが集まるわけです。
その不登校の大きな理由はやはり「いじめ」でしょう。いじめっ子がいるからいじめられるわけですが、そこから逃れて「N中等部」に行ったとして、そこでは絶対にいじめは起きないのでしょうか?
中学生くらいの子がある程度集まれば、そこで小さないざこざはどうしたって起こると思います。
それをいじめに繋げないための策を「N中等部」は持っているのでしょうか?そこだけが少し不安に感じます。
新たな教育コンセプト、プログレッシブスクールとは?
「N中等部」は教育コンセプトとしてこの”プログレッシブスクール”を強調していますが、どんな教育なのでしょうか。
プログレッシブというのは日本語では”先進的な、進歩的な”などの意味を持っており、このプログレッシブスクールは”プログレッシブ教育”を行う学校のことで、これはこれまでの伝統的な教育である”トラディッショナル教育”と対照するものです。
その2つの考え方の違いを表にまとめてみたのでご覧ください!
トラディッショナル教育 | プログレッシブ教育 | |
生徒の姿勢 | 生徒は情報を受け身で学ぶ | 生徒は、問題解決に参加し、自ら解決策を考える |
先生とは | 先生は情報の源で、権力を持つ存在である。 | 先生は、生徒の考えを助ける存在である。 |
親と学校の関係 | 親は外部の存在で干渉しない | 親も教育者の一員であり、子の目標の設定や達成に尽力する |
学習方法について | 知識は授業で教科書やプリント学習で得るものである | 知識とは自ら動くことで、直接の経験や社会的な交流の中で得るものである |
生徒の評価 | 評価は、テストの成績、規則の遵守によって決まる | 評価は多角的な視点から様々な要因を考慮する |
成功とは | 成功とは、特定の場、時間に行われるテストの結果が相対的に良いこと | 成功は、他の生徒との協力によっていつでも生み出されるものである |
学校の本質 | 学校は我慢してでも来るべき場所である。 | 学校は様々な挑戦をし、人生の楽しい時間を過ごす場所である。 |
皆さんならどちらの学校に通いたいですか?
学習内容は?
チームで協力する力を学ぶ「ライフスキル学習」と実社会につながる「プロジェクト学習」を柱とするそうです。
また国語、数学、英語などの基礎科目に関してはN高でも使用するオリジナル学習アプリ「N予備校」を活用することで、大学受験対策も先取りすることができるので、大学受験対策で遅れをとる心配はなさそうです。
フリースクールとの違い
「N中等部」のスクールプレジデント、いわゆる理事長である奥平氏は
「フリースクールは社会復帰のための施設で、心を救うという点では成功している。しかし、社会に出ても武器がなければ心が折れるかもしれない」とし、「われわれは社会復帰に加え、社会に出るため、学習という形で武器を与える」と述べています。
フリースクールの弱点であった、教育としての働きを果たすことが出来るのかが「N中等部」の成功を握っていることは明らかと言えそうです。
補足情報:出願・説明会について
現段階で発表されている内容をまとめましたのでご覧ください!
2018年 | 9月13日 | 出願の受付を開始 |
9月29日 | 説明会・個別相談を実施 | |
2019年 | 1月〜4月 | 筆記、作文、面談などの入学テストを実施 |
また、N中等部開設準備室室長の為野圭祐氏は入学テストについて、「生徒自身の学びたいという意欲を最も重視する」と述べています。
これは意欲さえあれば、成績は関係ないとも取れますが、どのような審査基準となるのか、続報を待ちましょう。
最後に
「N中等部」についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
まだはっきりしていない部分が多いですが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
では、最後までご覧いただきありがとうございました!
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