はじめに
みなさんこんにちは!いと(@StudyRoad)です!
今回は、過去のセンター試験の結果からどんな問題が合格と不合格の分かれ道になっているのかを解説していきたいと思います!
意外と受験生の多くが意識できていない部分でもあるので、記事を最後まで読んで他の受験生に差をつけてしまいましょう!
記事の最後には、本番で緊張しない方法についても解説していますよ!
合否を決める問題
このブログでは今までいくつかの典型問題解説をしてきました。
(過去の典型問題解説)



しかし、みなさんの中には「問題選定の基準はなんなのか?」という疑問を持っている方もいると思います。この疑問に少しだけ答えておこうと思います。
いわゆる難関大以外の入試では問題の難易度は大きく3つに分けることができます。
①多くの受験生(80%以上)が正答する基礎問題
②標準問題(正答率50%〜80%)
③差のつく問題(正答率50%以下)
この中で合否を決める問題はどれだと思いますか?
それは②の標準問題です。
その理由を過去のセンター試験の結果から見ていきましょう。
センター試験の結果から見る
では、最新のデータである2018年度センター試験の数学の設問別正答率を見ていきましょう!(簡略化のためア、イ・ウなどの解答記号は省きました。)
2018年度センター数学Ⅰ・Aの設問別正答率
大問番号 | 分野 | 設問 | 配点 | 正答率 |
第1問 | 数と式(展開・因数分解) | 1 | 2点 | 98.7% |
4点 | 93.5% | |||
2点 | 93.0% | |||
2点 | 88.0% | |||
数と式(集合と論理) | 2 | 3点 | 90.6% | |
3点 | 61.1% | |||
2点 | 82.3% | |||
2点 | 80.4% | |||
2次関数 | 3 | 2点 | 96.9% | |
2点 | 90.3% | |||
2点 | 87.0% | |||
2点 | 70.2% | |||
2点 | 65.8% | |||
第2問 | 図形と計算 | 1 | 3点 | 98.2% |
3点 | 96.3% | |||
5点 | 56.1% | |||
4点 | 20.1% | |||
データの分析 | 2 | 6点 | 79.4% | |
6点 | 61.1% | |||
3点 | 68.4% | |||
第3問 | 場合の数と確率 | 1 | 2点 | 95.8% |
2点 | 98.0% | |||
2点 | 98.0% | |||
2 | 2点 | 84.0% | ||
2点 | 86.6% | |||
3 | 2点 | 86.9% | ||
2点 | 86.3% | |||
4 | 3点 | 78.1% | ||
3点 | 40.5% | |||
第4問 | 整数の性質 | 1 | 3点 | 99.7% |
3点 | 98.5% | |||
2 | 2点 | 96.0% | ||
2点 | 92.4% | |||
2点 | 96.0% | |||
2点 | 94.8% | |||
3 | 3点 | 85.7% | ||
3点 | 35.4% | |||
第5問 | 図形の性質 | 1 | 3点 | 93.7% |
3点 | 86.6% | |||
2点 | 87.4% | |||
4点 | 61.4% | |||
3点 | 58.3% | |||
2点 | 48.0% | |||
3点 | 44.9% |
今回はZ会員のデータに基づいて集計しました。そのため全国での値よりは正答率が多少高くなっていると考えられますので差のつく問題の基準を正答率60%以下の問題として赤字で示しました。
するとどうでしょう、差のつく問題の合計点はわずか15点にしか及びません。(整数の性質を選択した場合。)
つまり、標準問題を確実に正答しておけば、85点を獲得することができるのです!別に難しい問題ができなくても良いのです!
ちなみにこの年の数学Ⅰ・Aの平均点は61.91点です。
標準問題さえ落とさなければ、平均を20点も上回ることができるのですね!
2018年度センター数学Ⅱ・Bの設問別正答率
上の例で十分、標準問題の大切さはわかっていただけたかと思います!
ついでに数Ⅱ・Bの設問別正答率も見ていきましょう!
大問番号 | 分野 | 設問 | 配点 | 正答率 |
第1問 | 三角関数 | 1 | 1点 | 68.2% |
2点 | 77.3% | |||
2点 | 80.0% | |||
2点 | 99.2% | |||
2点 | 94.7% | |||
3点 | 90.9% | |||
3点 | 72.7% | |||
指数・対数関数 | 2 | 3点 | 95.7% | |
2点 | 90.9% | |||
1点 | 93.9% | |||
1点 | 78.6% | |||
2点 | 69.0% | |||
3点 | 70.6% | |||
3点 | 68.2% | |||
第2問 | 微分法・積分法 | 1 | 1点 | 98.9% |
2点 | 94.4% | |||
2点 | 95.5% | |||
4点 | 82.1% | |||
2点 | 90.4% | |||
3点 | 62.6% | |||
3点 | 50.8% | |||
2点 | 34.0% | |||
3点 | 49.5% | |||
2 | 1点 | 67.7% | ||
3点 | 38.2% | |||
4点 | 23.0% | |||
第3問 | 数列 | 1 | 2点 | 95.0% |
2点 | 95.6% | |||
2点 | 91.7% | |||
2 | 2点 | 92.2% | ||
2点 | 92.8% | |||
2点 | 88.3% | |||
3 | 2点 | 63.3% | ||
2点 | 56.1% | |||
1点 | 70.8% | |||
3点 | 32.8% | |||
第4問 | 平面ベクトル | 1 | 1点 | 95.6% |
1点 | 99.7% | |||
2 | 2点 | 95.3% | ||
3 | 2点 | 93.7% | ||
4点 | 88.2% | |||
2点 | 81.6% | |||
2点 | 83.6% | |||
4 | 3点 | 57.8% | ||
3点 | 34.2% |
数Ⅰ・Aの時と同様に正答率60%以下の差のつく問題を赤で記しました。
その合計は26点。差のつく問題が全く出来なくても、標準問題さえ落とさなければ74点は取れる計算になりますね!
数学全体で考えると、8割もの点数を取ることができます。
今回は数学の話をしてきましたが、この標準問題の大切さはもちろん他教科にも当てはまります。
センターで8割というのは東北大学や神戸大学などの一般的には難関大学と呼ばれる大学に十分挑戦できる数字です。なんだかいけるような気がしませんか?
標準問題を落とすと不合格へまっしぐら
この記事を通して「標準問題の大切さ」を話してきました。
逆に言えば「標準問題を落とすと不合格へまっしぐら」ということを意味します。

そんなこと言われたら解けない問題が出た時に絶望しちまうじゃねーか!もう緊張してきたわ!
こんな人もいるでしょう。しかし、本番では誰しもが緊張するものです。
だから解けない問題が出た時は、
「大丈夫、この問題はどうせみんなできないよ。」
と考えて、さっさと次に飛ばしましょう!こういうポジティブ思考が意外と本番では大切ですよ。
最後に
今回は「標準問題の大切さ」に加えて、少し緊張への対処法も書いてみました。
皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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