過去のセンター試験の正答率から合格・不合格の分かれ道を探る

センター試験合格と不合格の分かれ道

はじめに

みなさんこんにちは!いと(@StudyRoad)です!

今回は、過去のセンター試験の結果からどんな問題が合格と不合格の分かれ道になっているのかを解説していきたいと思います!

意外と受験生の多くが意識できていない部分でもあるので、記事を最後まで読んで他の受験生に差をつけてしまいましょう!

記事の最後には、本番で緊張しない方法についても解説していますよ!

合否を決める問題

このブログでは今までいくつかの典型問題解説をしてきました。

(過去の典型問題解説)

[典型問題解説]放物運動・モンキーハンティング(物理)
今回は物理の典型問題解説として、「放物運動」の中でもモンキーハンティングと呼ばれる問題の解説をしていきたいと思います! この問題は、私が受験生の時に初めて解いて、「物理って面白いかも」と思ったきっかけになった問題でもあるので、ぜひ最後まで読んで、共感していただけたらと思います!
[典型問題解説]隣接三項間の漸化式のわかりやすい解き方(数学)
今回は”隣接3項間の漸化式”の問題の解き方について解説していきます!dan+2+ean+1+fαan=0みたいな問題です! 一言に”隣接3項間の漸化式”と言っても解き方は3パターンあり、どんな時にどの解法を用いるのかをしっかり理解していなければなりません!
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はじめに みなさんこんにちは! 今回はタイトルにある通り「群数列」を扱う問題を解説していきたいと思います! 私の現役時代や塾講師と家庭教師の経験から、この群数列を苦手に感じている高校生は非常に多いように感じます。 今回は...

しかし、みなさんの中には「問題選定の基準はなんなのか?」という疑問を持っている方もいると思います。この疑問に少しだけ答えておこうと思います。

いわゆる難関大以外の入試では問題の難易度は大きく3つに分けることができます。

①多くの受験生(80%以上)が正答する基礎問題

②標準問題(正答率50%〜80%)

③差のつく問題(正答率50%以下)

この中で合否を決める問題はどれだと思いますか?

それは②の標準問題です。

その理由を過去のセンター試験の結果から見ていきましょう。

センター試験の結果から見る

では、最新のデータである2018年度センター試験の数学の設問別正答率を見ていきましょう!(簡略化のためア、イ・ウなどの解答記号は省きました。)

2018年度センター数学Ⅰ・Aの設問別正答率

大問番号分野設問配点正答率
第1問数と式(展開・因数分解)12点98.7%
4点93.5%
2点93.0%
2点88.0%
数と式(集合と論理)23点90.6%
3点61.1%
2点82.3%
2点80.4%
2次関数32点96.9%
2点90.3%
2点87.0%
2点70.2%
2点65.8%
第2問図形と計算13点98.2%
3点96.3%
5点56.1%
4点20.1%
データの分析26点79.4%
6点61.1%
3点68.4%
第3問場合の数と確率12点95.8%
2点98.0%
2点98.0%
22点84.0%
2点86.6%
32点86.9%
2点86.3%
43点78.1%
3点40.5%
第4問整数の性質13点99.7%
3点98.5%
22点96.0%
2点92.4%
2点96.0%
2点94.8%
33点85.7%
3点35.4%
第5問図形の性質13点93.7%
3点86.6%
2点87.4%
4点61.4%
3点58.3%
2点48.0%
3点44.9%

今回はZ会員のデータに基づいて集計しました。そのため全国での値よりは正答率が多少高くなっていると考えられますので差のつく問題の基準を正答率60%以下の問題として赤字で示しました。

するとどうでしょう、差のつく問題の合計点はわずか15点にしか及びません。(整数の性質を選択した場合。)

つまり、標準問題を確実に正答しておけば、85点を獲得することができるのです!別に難しい問題ができなくても良いのです!

ちなみにこの年の数学Ⅰ・Aの平均点は61.91点です。

標準問題さえ落とさなければ、平均を20点も上回ることができるのですね!

センター試験数学ⅠA正答率分布図

2018年度センター数学Ⅱ・Bの設問別正答率

上の例で十分、標準問題の大切さはわかっていただけたかと思います!

ついでに数Ⅱ・Bの設問別正答率も見ていきましょう!

大問番号分野設問配点正答率
第1問三角関数11点68.2%
2点77.3%
2点80.0%
2点99.2%
2点94.7%
3点90.9%
3点72.7%
指数・対数関数23点95.7%
2点90.9%
1点93.9%
1点78.6%
2点69.0%
3点70.6%
3点68.2%
第2問微分法・積分法11点98.9%
2点94.4%
2点95.5%
4点82.1%
2点90.4%
3点62.6%
3点50.8%
2点34.0%
3点49.5%
21点67.7%
3点38.2%
4点23.0%
第3問数列12点95.0%
2点95.6%
2点91.7%
22点92.2%
2点92.8%
2点88.3%
32点63.3%
2点56.1%
1点70.8%
3点32.8%
第4問平面ベクトル11点95.6%
1点99.7%
22点95.3%
32点93.7%
4点88.2%
2点81.6%
2点83.6%
43点57.8%
3点34.2%

数Ⅰ・Aの時と同様に正答率60%以下の差のつく問題を赤で記しました。

その合計は26点。差のつく問題が全く出来なくても、標準問題さえ落とさなければ74点は取れる計算になりますね!

センター試験数学2B正答率分布図

数学全体で考えると、8割もの点数を取ることができます。

センター試験数学ⅠAⅡB正答率分布図

今回は数学の話をしてきましたが、この標準問題の大切さはもちろん他教科にも当てはまります。

センターで8割というのは東北大学や神戸大学などの一般的には難関大学と呼ばれる大学に十分挑戦できる数字です。なんだかいけるような気がしませんか?

標準問題を落とすと不合格へまっしぐら

この記事を通して「標準問題の大切さ」を話してきました。

逆に言えば「標準問題を落とすと不合格へまっしぐら」ということを意味します。

くま
くま

そんなこと言われたら解けない問題が出た時に絶望しちまうじゃねーか!もう緊張してきたわ!

こんな人もいるでしょう。しかし、本番では誰しもが緊張するものです。

だから解けない問題が出た時は、

「大丈夫、この問題はどうせみんなできないよ。」

と考えて、さっさと次に飛ばしましょう!こういうポジティブ思考が意外と本番では大切ですよ。

最後に

今回は「標準問題の大切さ」に加えて、少し緊張への対処法も書いてみました。

皆さんの参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

 


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